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欧州委員会:“生物多様性”という用語に対する正しい理解が拡大

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Studien und Veröffentlichungen:

欧州委員会:“生物多様性”という用語に対する正しい理解が拡大

2013年11月4日に『フラッシュ・ユーロバロメータ(注1)379ー「生物多様性」についての意識』調査報告書が発表されました。この調査は欧州連合に加盟する27か国とクロアチアで、2013年6月26~28日の間に実施されました。

欧州委員会(European Commission)の委託のもと、「生物多様性」の意識に関する調査が、社会・人口統計学的に異なるグループから25,537人に母国語で電話インタビュー形式で実施され、その結果、「生物多様性」という用語に対する正しい理解は、2010年に実施された前回調査時より大幅に増加しました。EU全体で、ヨーロッパ人の半数以下(44%)が用語を聞いたことがあり意味を知っていると回答した一方、10人に3人(30%)は聞いたことはあるが意味は知らない、約4人に1人(26%)が一度も聞いたことがないと回答しました。環境長官(Environment Commissioner)のJanez Potočnik氏は、「今回の調査結果は、世論で生物多様性がいかに重要かという意識が高まっているよい傾向であり、各国の政治家にこうした傾向をさらに欧州生物多様性戦略(the EU Biodiversity Strategy)での合意内容を実現されるよう具体的な行動と結びつけていただきたい。」と述べました。

10人に9人のヨーロッパ人が、森林減少・気候変動・絶滅動物・動植物における絶滅危惧種・天然の生息地の減少は深刻な問題だと考えており、さらに、約3分の2(65%)のヨーロッパ人は、EUがEU圏内の自然保護地域を増やすべきということに賛成しています。

概ね10人に4人(38%)のヨーロッパ人が、生物多様性を保護するために個人による努力が必要性と回答し、その大多数が、自然を大切にするためのシンプルな取組みとしてゴミを森林やビーチに捨てないことを挙げました。このゴミを捨てないという行動は、生物多様性の消失を防ぐため個人が取る行動として、ヨーロッパで圧倒的に共有されている意識です。生物多様性保全のため市民プロジェクトに参加するなどの積極的でより包括的な方法は、少数意見(15 %)に留まりました。

ヨーロッパ人は、生物多様性は今後自分たちだけでなく子供たちに影響が出てくると一般的に認識しており、すでに影響が出ているという考え方は少数派でしたが、5人に1人未満(16 %)は生物多様性の消失による影響をすでに受けていると回答しています。

プレスリリース内の縮約版調査結果(<link ttp: europa.eu rapid press-release_ip-13-1018_en.htm _blank external-link-new-window external link in new>europa.eu/rapid/press-release_IP-13-1018_en.htm )、または要約版( <link http: ec.europa.eu public_opinion flash fl_379_sum_en.pdf _blank external-link-new-window external link in new>ec.europa.eu/public_opinion/flash/fl_379_sum_en.pdf)がダウンロードできます。

調査結果の完全版はこちら: <link http: ec.europa.eu public_opinion flash fl_379_en.pdf _blank external-link-new-window external link in new>ec.europa.eu/public_opinion/flash/fl_379_en.pdf

 

(注1)フラッシュ・ユーロバロメータ(Flash Eurobarometer)
欧州委員会あるいは他のEUの機関の任意の要請により行われた特別なトピックについての電話インタビューをまとめたもの。不定期刊される。